水窪と田楽の魅力を知る特別な経験の後、ついにこれまで取材してきた「西浦の田楽」を実際に見る機会がやってきました。
当日は万全の体制で臨み、時間を分けて田楽を見たのですが、
まず思ったこと
能衆たちは舞い、笛や太鼓を演奏しつつ、ところどころ楽しそうに笑っていたり、火にあたっていたりしていました。
極寒の夜に日の出まで舞い続ける…
考えただけで非日常的で異世界な雰囲気で、実際に見て「凄い、異世界な雰囲気」と思うのにどこか日常の光景のようなものが見られるのです。
慣れない見学者が眠気と疲労と寒さに襲われる中、生き生きと舞い続ける能衆
その裏にあるのは、祭りを当たり前ととらえる心でした。
ついに迎えた終盤、厳かにのぼる太陽の神秘的な雰囲気。
夜だった光景がいつの間にか朝になっている。
時が経てば夜が明けるという当たり前の事実すら神秘的に思えました。
自然と舞が一つになり、最後はしずめの儀式で終了した田楽。
見て感じたことは色々ありますが、言葉に表現することが難しく感じられます。
実際に見なければ分からない空気がここにありました。
「興味があったら実際に田楽を見てください」
取材した人々の言っていた言葉に思わず納得しました。
事前取材も含め今回までの取材の結果は以下の日程で公開される予定です。
田楽動画:2月21日
浜松鈴鈴特別号:3月8日
お楽しみに